急がば回れ
バルシューレ教室の小柳です。
だんだん秋らしくなる佐久。
久しぶりの投稿になってしまいました。
今週水曜日は上田教室の日でしたが、そのうちの幼児クラスでの出来事。
すでに通ってくれているお友達2人と、体験に来てくれたお友達2人の計4人での教室でした。
体験の2人は緊張した面持ちながら、風船打ちやボール運び、ボール投げなどこちらが誘いかけるプログラムを一つ一つ取り組みました。
その横で、すでに通っている2人は使っていない道具やボールをいじったり時にはひっくり返したり、たまにケンカしたり。
プログラムが変わるごとに「一緒にやろうかー?」と声をかけるも、返事は「やらなーい!」
結局45分の教室時間中、一緒にプログラムに取り組んだのは2人とも10分あるかないかという感じでした。
そのうちの1人のお母さんは、その様子を体育館の2階に身をひそめながらから終始見ていましたが(基本的には教室中親の姿は見えないようとにお願いしています)、終わって顔を出すなり「もう、何度しっかりやるように声をかけようと思ったことか!」と正直な心境を話してくれました。
ところが一転、そのお母さんの子は教室の終わりの挨拶をしようとするなり、「ねぇもう終わりなの?もっとやりたいよ!」の一言。
笑いました。
そして、このお母さんが教室の途中で声をかけたくなる気持ちをグッとこらえてくれたことに心底感謝しました。ありがとうSさん!ありがとうありがとう!
実は、こんな日は教室をやっている私も心穏やかではありません。
だって、全員が私のいうことにしたがって同じ動きをしている方が見栄えがいいし、統率のとれた教室感が出るから。
でも、プログラムによってやるかやらないかを本人が選択して、極端に8〜9割やらない日があることも、その間本人なりに遊んで楽しんでいる場合はそれでいいと思います。(退屈そうにしている場合は別です。またやっているお友達の邪魔をしたり、何か道具を壊してしまうような場合は厳しく注意します。)
最後にもっとやりたい!と思えるなんて、こちらの都合で参加を強制したりして、その充足感を味わう機会を奪ってしまわなくてよかったとほっとしました。
本人の自主性がもっとも発揮される環境を意識しながら、もっともっと子どもたちがやりたい!と思えるプログラムと場の雰囲気づくりを追求していきます。
今日はこれから佐久教室です。
いってきますー!